健康診断について
現在、日本では高血圧症・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病等の生活習慣病が増加しています。これらの疾患は徐々に進行していき、やがては脳卒中・心臓病・癌などの病気を引き起こす要因となります。人間の一番の財産は、健康です。その健康を維持していくには、先ず予防が重要なポイントとなります。そして、ご自身の現状を熟知しておく必要があります。健康な状態の時から、1年に1度は健康診断を受けておくことが、早期発見への第1歩となり、早期治療に結びつきます。また事業者は、法律(労働安全衛生法)に基づき、労働者に対して、医師による健康診断を実施しなければならないこととなっています。当院では、一般健康診断と企業等の集団健康診断の2種類を実施しております。
『一般健康診断』と『企業等の集団健康診断(5名様以上)』のコース・料金について
※各種健康診断に係る諸経費の高騰に伴い、価格を改定する場合がございます。ご了承ください。
※企業等の集団健康診断は5名様以上となります。
※事業所(または学校等)により、健康診断の指定項目が異なる場合が有ります。
指定項目は結果の書類(健康診断書)提出先へご確認下さい。また、指定の用紙等有りましたら、お持ち下さい。
健康診断の主な項目と解説
【この健康診断の内容は法律(労働安全衛生法 <衛生規則> )に基づく定期健康診断・雇入時健康診断に準じた内容となっております。】
※検査の項目は受診されるコースにより、多少異なります。
健康診断の主な項目
問診
現在の健康状態や既往歴、服薬歴、喫煙歴などを伺い、検査の参考にします。
身体計測
( 身長・体重・BMI 値・腹囲・視力・聴力)
身長や体重を測定し、肥満ややせがないかを調べます。
血圧
循環器系の状態を調べるための基本となる検査です。血圧とは、心臓から送り出された血液が血管壁(動脈壁)に及ぼす圧力のことで、心臓が収縮して血液を押し出す時の圧力を収縮期( 最高) 血圧、心臓が元にもどった時の圧力を拡張期( 最低) 血圧といいます。
胸部X線
呼吸器系疾患( 肺炎・肺結核・肺腫瘍等)や心肥大の有無を調べます。
心電図
循環器系疾患( 不整脈・心筋梗塞・狭心症等) の有無を調べます。
血液検査
血液の状態( 貧血・炎症などの有無) 、肝機能、脂質代謝、糖代謝等について調べます。
尿検査
腎臓・尿路系の機能や炎症の有無、糖代謝等について調べます。
※血液検査の項目(下の表に記載)は(一般健康診断・集団健康・診断共通で)、労働安全衛生法(衛生規則)に基づく定期健康診断・雇入時健康診断に準じた内容となっています。ご希望により他の項目【例:痛風検査(尿酸)、腎機能検査(クレアチニン)、感染症検査(B型・C型肝炎、梅毒)】等を追加する事も可能です(別途、料金が発生します)。お気軽にご相談下さい。
血液検査項目詳細
血液一般検査
主に貧血、炎症反応について調べます。
赤血球数
細胞に酸素を運ぶ働きをします。
ヘモグロビン (血色素量)
赤血球に含まれ、酸素と結合します。
ヘマトクリット値
血液中の血球成分量を相対的に表します。
MCV
赤血球の体積を表します。
MCH
赤血球に含まれる血色素量を表します。
MCHC
赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。
白血球数
炎症性疾患や壊死( 細胞破壊) 等で著しく増加します。
血小板数
止血の働きをします。肝障害の指標にもなります。
肝機能検査
肝臓の異常を見つける基本となる検査です。
γ -GTP
肝臓に分布し、肝障害・アルコールの常飲では高値を示します。基準値は男女で大きく異なります。
AST(GOT)
ALT(GPT)
肝臓の細胞に多く分布する酵素です。肝臓が破壊( 肝障害) されると血中濃度が上昇します。
AST とALT の比率は診断の重要な目安になります。
血中脂質検査
血液の液体成分である血清の脂質の量を調べます。
中性脂肪(トリグリセライド)
食事の影響を受けやすく、脂肪の代謝を反映します。高値の場合は脂肪肝や動脈硬化に注意が必要です。
LDLコレステロール
HDLコレステロール
動脈硬化の防止・促進に関わる重要な要素です。LDLコレステロールとは悪玉コレステロールとされており、HDLコレステロールは善玉コレステロールとされています。
糖代謝検査
主に糖尿病を見つけるための検査です。
血糖⇒ グルコース(空腹時) 、
またはHbA1C
血液中のブドウ糖量です。ブドウ糖の摂取・代謝を反映します。
※尿検査の項目(下の表に記載)は(一般健康診断・集団健康診断共通で)、労働安全衛生法(衛生規則)に基づく定期健康診断・雇入時健康診断に準じた内容となっています。
尿検査
尿検査項目詳細
尿潜血
尿中に含まれる赤血球を調べます。腎臓・膀胱・尿路系での出血を反映します。
尿糖
尿中に排泄される糖を調べます。糖尿病発見の手掛かりとなる検査です。
尿ウロビリノーゲン
肝疾患、胆嚢・胆道系疾患、発熱などの指標となります。
尿蛋白
腎臓疾患や尿路系疾患で著しい陽性を示します。
予約方法
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